矯正治療って何?
歯並びや噛み合わせが悪い事を不正咬合といいます。不正咬合があると口元の形が良くないばかりでなく、歯の働きが妨げられたり、歯磨きがしにくく虫歯や歯周病になりやすくなります。
矯正治療とはこの不正咬合を治すことで、虫歯や歯周病を防ぎ、発音を明瞭にするとともに食物をよく噛めるようにすることにつながります。そして健康を一層増進させようとするのが治療の目的です。
どうして不正咬合は起こる?
不正咬合の大きく分けて2つの原因で起こります。1つは遺伝、もう1つは骨の発育障害や指しゃぶりなどの癖によるものです。虫歯も治療しないで放置していると不正咬合の原因となる場合があります。
矯正治療はいつ始める?いつまでかかる?
矯正治療の開始時期は、乳歯から永久歯にはえかわる時期がよいのですが、乳歯の時期に治したほうがよい場合もあります。また大人になってからでも治療は可能です。
通院は月に1回程度で治療期間は子供で平均1年半で成人で平均2年です(それ以上かかる場合もあります)。治療後大人になるまで観察が必要な場合もあります。
不正咬合の程度や原因によって治療期間は変わりますので、一度矯正歯科専門医の診察を受けて最もよい時期に治療を開始する事が大切です。
矯正治療を始める際の注意点は?
矯正治療は治療前に患者さんやご家族の方について色々お聞きします。お顔や歯の写真、歯の型やレントゲン写真を撮影して、詳細に診査したあとで診断し治療計画をたててから治療をはじめます。
矯正治療は期間が長くかかり、その期間は最低月1回の割合で通院していただく必要があります。先生の指示通り根気よく通院して頂かないと治りません。治療を始めたら途中で中断する事のないように、十分通院できる見通しがついてから始めるようにしてください。